概要
元禄年間(1688年)に創業した⻄陣織の⽼舗「細尾」が所蔵する江⼾時代からの⼿描きの帯図案約2万点をデジタルアーカーブ化し、伝統素材を世界でも戦うことのできる武器へと変換していくプロジェクト。「細尾」は世界のラグジュアリーマーケットに向けた、⻄陣織による⾰新的なテキスタイルの開発に積極的に取り組んでおり、そのテキスタイルはディオール、シャネル、ルイヴィトンの店舗や、ミハラヤスヒロ、トムブラウン、コムデギャルソンといったファッションの世界で使⽤されている。他にも、アーティストやプログラマー、研究機関とのコラボレーションも活発に行っている。プロジェクトでは、アーカイブされた素材をもとに西陣織の可能性をさらに広げるべく、様々な企画を予定。
活動期間
2022年5月 – 2023年3月
活動内容
「MILESTONES-余白の図案」
ディレクター:細尾真孝
キュレーター:井高久美子
空間構成:周防貴之
グラフィックデザイン:SPREAD
参加作家:堂園翔矢
協賛:デビス株式会社
MILESTONESで2014年からデジタルアーカイヴ化を取り組んでいる約2万点もの未着彩の帯図案を、プログラマーの堂園翔矢が機械学習によって新たな図案を生成し、その図案にSPREADが着彩を加えたインスタレーションを公開。会場設営や京都伝統産業ミュージアムでの作品解説にも学生が携わった。